2008年6月28日土曜日

プロフェッショナル 仕事の流儀 脳活用法SP 2008年4月29日放送

4.29(火)に放送されたNHKの番組、『プロフェッショナル 仕事の流儀』を見ました。
今回のテーマは脳活用法スペシャルということで、脳科学者である茂木健一郎氏が、脳の効果的な活用法を3つのテーマに関して紹介していました。3つのテーマは、それぞれ、「記憶力」、「集中力」、「子育てやしつけ」で、番組自体はビジネスマンをターゲットとしているものだと思うのですが、今回の内容に関しては社会人だけでなく、学生が効率的に勉強をするのに活用出来るものでした。

ポイントをまとめると
  1. 記憶力 - 鶴の恩返し勉強法
    記憶を定着させる為には、海馬から側頭連合野に情報を伝達し、長期記憶として格納する必要があるのですが、側頭連合野は五感の刺激で活性化します。そこで、勉強をして物事を記憶する際に次にあげるような動作を一緒に行うことで、効率的に記憶が定着するようです。その時の姿が人に見せられないぐらい恥ずかしいという事から、茂木健一郎氏は、鶴の恩返し勉強法と名づけたそうです。
    • テキストから目を離して思い出しながら書く
    • 何度も声に出して書く
    • 体全体で行う
    • ぶつぶつしゃべったり
  2. 集中力
    会社で仕事をしていると、電話や同僚からの語りかけなどで仕事が中断され、また集中状態に持って行くために苦労することがあります。そのような場合のやり方として、以下のような方法を紹介していました。訓練することで集中する為のニューロンが強化されると言うような説明をされていましたが、集中状態に戻る為の何らかの行動を訓練することで集中力が鍛えられるようです。
    • 無理やり始める
    • いつでもどこでもスイッチを入れる訓練をする
      • ニューロンが強化される
    • 具体的な行動をしたほうがスイッチを入れやすい
      • 考えることに集中するのであれば、散歩をする
      • 感覚入力がないと気が散ってしまう
  3. 子育てやしつけ
    ここでは、うまい褒め方と褒めることの効果について説明されていました。褒めることにより、ドーパミンが分泌され、人間はその直前の行動を繰り返したくなるそうです。なので、何か良い部分を見つけたら、すぐに褒めることが大切で、それにより部下や子供の成長が促されるということでした。さすがだと思ったのは、それを「褒めのアスリートになる」と表現していることです。一見良くわからない表現ですが、そのネーミングのインパクトにより、手法を記憶に定着させ、どのような方法なのかがイメージ出来るようになっており、妙に感心してしまいました。

最後にスタジオに来ていた一般の方の「飽きっぽいので何とかしたい」と言う質問だったのですが、それに対して面白いことを言っていました。
我々ネオフィリアは新しいもの好き
飽きるといことは、あるいみ才能である。
動物は飽きられない。
脳の中にキャパシティがあるということ。
何か求めている。
与えられるのを待っているだけでなく、自分で探し出す。これをやると楽しめる。